ヴッパータール国際オルガンコンクール
大変お久しぶりです!!!
前の更新から、なんと3ヶ月…!
ひえ〜
SNSでは折に触れて更新をと心がけているのですが、
こちらのブログでは文字数の制限がないこともあり、
丁寧に綴りたいなと思っていると、このように書かないまま時間が経ってしまいます…。
あと、写真を載せるのにも少し工夫が必要で、ちょっと億劫というのも正直な理由です アセアセ
7,8,9,10月半ばまで何をしていたかと申しますと、
前半は8月末に行われたドイツのコンクールのために必死に頑張っておりました。
録音が通ったという連絡が来てから、周りが呆れるくらい行くかどうか迷い、行かない方にだいぶ傾きもしましたが、行かないと決めてからとても悲しく、重たい気持ちがずっと心の中に大きく溜まっていたので、ああ私はコンクールに行って準備したレパートリーを本当に弾きたいんだなあ、と実感しました。
見かねた母もついてきてくれることに。
2人でヨーロッパに一緒に行けるうちに、行っておきたいなという気持ちも湧いてきました。
ので、奮起して、行きました。
まずは、不安要素の1つであった、初めてのポーランド航空LOT。
乗ったことがないし、世界情勢としても心配だし、いろいろ心配だなあと思いつつ、でも快適な空の旅でした。
アメニティ!

機内食一回め。微妙に日本を取り入れた、なんとも不思議なお料理で、あまり食べられなかった…

機内食2。なぜ必ず海老か蟹が入ってるんだ!?
普通の洋食が一番美味しかったです。ペンネが!

ワルシャワ ショパン空港に到着。

お土産やさんかわいい!
チョコを買いたかったのですが、通貨が違うことにビビって買わず。

なんだかかわいい車と

美味しそう!(食べませんでした)

ワルシャワからデュッセルドルフへ。

デュッセルドルフ空港からウッパータールまでの道のりも大きな不安でして…
ドイツの鉄道に乗ったことがなく、また、ドイツの電車は時間通りに来ない、急に勝手に行き先を変える、止まる、みたいなことしか聞いたことがなかったので、不安でしかありませんでした汗
しかし、行くしかない!
下調べはできる限り前もってしました。
まずデュッセルドルフ空港から、スカイラインというモノレールに乗って、デュッセルドルフ空港の別な駅へ。
帰りも同じターミナルに帰って来れるよう、写真を撮っておく…




そして、次はデュッセルドルフの鉄道の駅へ。
不安なので何度も調べる。
お天気でよかったあ。
夜の移動にしなくて本当によかった。
手を痛めていたので、手のツボにピップエレキバンを貼った上にサポーターをしています。

噂のDB!!!(Deutsche Bahn、ドイツの国有鉄道会社)

ほぼすっぴんどろどろ、+長旅と不安からの疲れ。
着いてから初めて買ったお水。炭酸入りで美味しかった!
自販機のお金の入れ方は、溝みたいなところに小銭を入れて、自販機側にガンッ!と強く押し出す、ちょっと怖いやつ。
トゥールーズの音楽院がこのようなタイプの自販機だったので、冷静に対応できました フゥ

やっとヴッパータールに到着!
意外と栄えている。

この建物はなんだったんだろう?↓

ホテルに到着。チェックインまで少し時間があったので、ロビーで待つ。
綺麗で本当によかった…


チェックインし、ご飯を買いに再び駅方面へ。
変な動くくま…

3.49ユーロ(約600円くらい)のおにぎり!

ヴッパータールの名物、空中鉄道!懸垂式モノレールです。


クタクタだったので、たくさん寝れました。
朝ごはんはビュッフェで、美味しかったです!
このきゅうりの味、食べすぎて今でも思い出せる。
フルーツ類は後で食べました。

さて、コンクールの会場は、ヴッパータールの市庁舎の中にある、コンサートホールです。
私は教会でのコンクールにしか出たことがなかったのですが、コンサートホールの方がトイレもあるし、厳しい寒さもないだろうし、この点に関しては心配事は少なくありがたかったです。
市庁舎の前にいるカラフルなペンギン。

結構大きい(触りはしない)

立派な市庁舎の外観。


会場のオルガン!ザウアーオルガンを現代的に改良したものです。
この日は、29日のIntermediate roundのために、3時間のリハーサル時間をもらいました。
レジストレーション(音作り)をなるべく早く終わらせ、時間の許す限り練習しました。



次の日は、午前中空いていたので、ホテル近くのVon der Heydt Museum(フォン・デア・ハイト美術館)に行きました。
こじんまりとはしていましたが、開館とほぼ同時行ったのもあり見ている人がほぼいなく、また充実した作品たちで、大変満足でした!
お客さんよりも中で働いている人の方がずっと多かった。








シールを貼り貼りする母


ジャコメッティと私↓
この後、トイレに閉じ込められそうになる(ドアのロック解除の仕方が超わかりにくかった)


立派な外観だなあ。
その帰りに、ずっと買いたいと思っていた精油を、ドラッグストアで買えました!!!
店員さんがみんな超絶不機嫌で、逆におもしろかったです笑
フランスを思い出す…
ペットボトルには必ずデポジット料金が別に取られる(ペットボトルを買ったところに戻せば返ってくる)のがちょっとびっくりしました。

午後はIntermediate roundの1日目(私は2日目)を聴きに行こうと市庁舎に向かったところ、暴風雨!!!雷も…
前に進むのも危険になってきたので、屋根があるところでしばし鎮まるのを待ちましたが、一向に止む気配がない。
むしろどんどん強くなっていく。
もうすでに足も体もビチャビチャに濡れて冷えてきたので、もしこの状態で会場に行って聴いても風邪をひきそうだと思ったので、ホテルに引き返しました。
この日はイメトレをして、あとは早めに休みました。
次の日は、Intermediate round 2日目。
私は3番目でした。
1人約40分のプログラム。
集中して、自分の音をよく聴きながら弾けたと思います。
全員の演奏が終わり、軽食をとり、市庁舎のロビーで結果発表を待つ。

大変ありがたいことに、Finalへ進むことが決定しました!!!
本当によかった…
一安心です。
とにかく、Intermediate roundを通過できるかどうか、本当に不安でした。
審査員のお三方。
左から、Naji Hakimさん, Zuzana Ferjencikovaさん, Winfried Bönigさん。

Naji Hakimさんと。このコンクールは、彼の70歳のお誕生日をお祝いするコンクールでもありました。

Finalに進めるのは3人。
次の日の予定を確認

明日に向けて準備して早く休むぞ、と思いましたが、
まさかの次の日アシスタントをする予定だった人が来られなくなったと担当者さんから言われ…
別室で審査員に講評を聴いている他の出場者の方たちが都合がつかないか聞いてみよう、ということになり、彼らが帰ってくるのを待つことに。
何時間待っただろうか…
どうにか問題は解決し(たように見え)、ホテルへ。
さて、次の日はFinal。
1人3時間リハーサル時間が与えられ、超特急でレジストを作り、練習。
(私にとっては)大変大きな問題が起こり、だいぶ焦りましたが、どうにか解決しました。
周りの方々に、本当に感謝です………
あっという間に本番です。
1人約60分間のプログラムを演奏しました。
他のラウンドで弾いた曲は弾いてはいけないので、全く新しいプログラムです。
出番の前が、一番苦しかったです汗
本番が始まったら、素晴らしいアシスタントの方の助けもあり、とても集中して演奏することができました。
へとへとになりました…
終わってほっとした時の写真です。


ロビーでしばらく待ち、結果発表。
大変光栄なことに、第1位をいただきました🥇🏆✨
やっと今までがんばってきたことが少し認めてもらえたような気がします。
審査員、スタッフの方々からお祝いのお言葉をいただき、そのあとは早速次の日の受賞者コンサートの打ち合わせ。
疲労と高揚感でホテルに帰り、日本の方々に少し連絡をし、休みました。
さて、最後の日!
チェックアウトで何かを説明している私

最後の坂登り(市庁舎は急勾配の坂をしばらく登った上にあります)だなあと思って撮りましたが、この後もう一回登ることになります

受賞者コンサートのリハーサル。ライトアップされている!

コンサート本番



コンサートの中間に、賞の授与。(この時間を休憩時間だと思ってゆっくりしていたら、慌てたスタッフのかたが大急ぎで呼びに来て、ステージ裏に着いたら私以外の人みんな焦っていた。本当にごめんなさい)





📷©️Simon Wierzba
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コンサートのあとは、市庁舎の地下(一階?)にあるレストランで、とっても美味しいお食事をいただきました。


いただいたとっても素敵なお花。
でも持って帰れないので、ホテルのフロントに引き取っていただきました。ホテルのバーに飾るね、とのことでした。

ホテルの受付に預けていたスーツケースを受け取って、さあやっと帰ろう!と電車の時刻を調べたら
なんと、電車が動いていない…
やっぱり何かあるドイチェバーン。
慌てて市庁舎にもう一度登り、その近くにあるバス停からバスに乗り込む。
アセアセアセアセ…
1時間と少しでデュッセルドルフの鉄道の駅に到着。
電車で空港の駅に行き、スカイラインでまた乗り換え、やっと空港。
ワルシャワに着き、成田行きのゲートには日本人がたくさん。
ああこれでやっと帰れる…
と思ったのですが、搭乗してから2時間ほど待っても離陸せず。
何か問題があったのだと思いますが…(後日、そうなのかもしれなかったという結構怖い理由を知る)
それでも無事離陸しました。
帰りの機内食(もう一食の写真はどこに行ったかな)
割り箸の、“INAKA”って笑

1時間ほど遅れで成田に。
その日のうちに仙台に帰るのは無理かな…
とも思いましたが、大汗をかきながらなんとか間に合い、夜中0時ごろに帰宅しました!!!!!
ドイツでは長袖2枚でちょうど良かったけど、日本はまだ真夏だった
その日の夜、寝ている間に自分のベッドからすごい勢いで落ち、周りにいたミッフィーやムーミンは投げ飛ばされ、それから2週間ほど本当に体が痛かったです涙
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後日いただいたお祝いの素敵なお花💐

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ここまで長々と読んでくださり、ありがとうございました🙏
辛抱強く優しいあなたにはきっといいことがあります。
これからも元気に進化していきたいです!
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eriko